チリ落盤事故
2010-10-14


ようやく救出活動が始まったチリの落盤事故.TVでも一時期,その話題で持ちきりだったらしい.これらのニュースでは,現場から車で一時間半ほどのコピアポという町が良く出てくる.

このコピアポという町に,1970年ごろに住んでいたことがある.日本に津波が到来して被害が出たことで知られるチリ地震が1960年なので,それよりはちょっと後である.当時,私はまだ物心つくかつかないかのころであり,残念ながらあまり鮮明な記憶は残っていないが,日本ではとても住めないような大きな家に住んでいた記憶がある.たぶん気候も比較的温暖だったのではないか.家の近くには大きな公園があり,その脇に小学校,そこから少し入ったところに当時私が通っていた幼稚園があったはず.当時は友人はみな現地のチリ人であった.

住んでいたとはいっても,大変だった記憶はない.親はきっととても大変だったのだろうが,そこは子どもである.うまく現地に適応して暮らしていたのだろう.

スペイン語も話せたし,そもそも日本のことをほとんど知らなかったので,私にとってはコピアポが世界であった(でも,自分が日本人だという自覚というかプライドはあったらしい).

そして,コピアポからこの鉱山を経由して海に出たところが,カルデラという地名であるが,ここにもよく行っていた(らしい).ということは,この鉱山の近くも通ったことがあるかもしれない.

もう40年も昔のことであるが,それでも残念ながら地球の裏側の事件とは思えない.確認する術すらないが,当時の知り合いが今回の事故に関係しているかもしれないし.なので,700mの地下から,全員無事に救出できそう,という状況は本当に,本当にうれしい.

ちなみにチリは漢字で書くと「智利」である.
[ニュース]

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